不特定多数の人に仕事を委託することです。ITやコンピュータネットワークが未発達の時代には実現が困難でしたが、これらの発達によって近年注目を集めています。
クラウドソーシングはCrowd(群衆)とsourcing(業務委託)を合成した造語であり Jeff HoweによるWiredの記事"The Rise of Crowdsourcing"[1]で広く知られる事になりました。
[1] Jeff Howe. The Rise of Crowdsourcing. Wired, 2006.
人の知や力を利用した計算のことです。
オンラインゲームを行うことにより画像にタグ付けを行うESP Game 等で有名なLuis von Ahn博士らは、「ヒューマンコンピュテーションとは、計算機が処理できないタスクの処理に人手を利用する事である」としています[2]。
例えば、画像からの文字の読み取りに関しては、コンピュータによるソフトウェア(OCRと呼ばれます)が認識できないが人は認識できるといったケースがしばしばあります。これを利用した仕組みとしてはreCAPCHAが有名です。
[2] Edith Law, Luis von Ahn: Input-agreement: a new mechanism for collecting data using human computation games. CHI 2009: 1197-1206, 2009.
ボランティアというと、一日がかりであったり数日泊まり込んだりといったイメージがあり、やりたい気持ちはあっても、実際にはなかなか実行することが困難な場合があります。
しかし、情報の提供や確認といったボランティアであれば、PCやスマートフォンなどを利用して、短時間で可能です。以前からこのような"小さなボランティア"は行われていましたが、特に、2000年代後半より、このような短時間で可能なボランティアが
日本では、AC(公共広告機構)が「ちょボラ」という概念を2001年に既に提案しておりますが、それの一種と考えられます。